8年ぶりに帰還したG-DRAGON(BIGBANG)に3万人のファンが歓呼…「今日は僕が一番輝いている」
2025年03月31日

「他人と違う運勢、ジヨンと一緒に今日、遊ぶ準備はできているか?」
歌手のG-DRAGON(BIGBANG)が、8年ぶりのワールドツアーで華やかな帰還を知らせた。
G-DRAGONは29日、高陽(コヤン)総合運動場で開かれたコンサート「Ubermensch」で、「巡り巡って帰ってくるのに時間が少し長くかかったが、皆さんに会えてうれしい」とし、「8年ぶりのコンサート、88年生まれ、8が僕の運勢について回る」と笑った。
同日、赤いバラが刺さったジャケットに王冠をかぶって登場したG-DRAGONは、「POWER」で豪快に公演のオープニングを飾った。2017年以来となるワールドツアーだが、ゆったりとしたウェーブと迫力あるラップで、競技場を埋め尽くした3万人の観客を前に、変わらぬ技量を披露した。
午後7時基準の気温は2度だったが、G-DRAGONは2曲目の「HOME SWEET HOME」を熱唱し、しきりに激しい息を吐いた。鼻先が赤くなるほどの寒さにもかかわらず、舞台のあちこちを走り回りながら、ステージをこなすと、すぐに彼の額には汗がにじみ始めた。
実際に同日のコンサートは、強風など気象悪化に備えた舞台補強作業で、公演の開始を30分延期した。その後も、作業に時間がかかり、公演は計70分ほど遅れた午後7時44分頃に始まった。
G-DRAGONは、公演途中に「とても寒いのに、遅く始めてしまい申し訳ない」と公演遅延を謝罪した。
続いて、嶺南(ヨンナム)圏の大型山火事による社会的雰囲気を意識したように、「心苦しいこともあったし、状況が騒々しい中でも、皆さんと会えてとても感謝している」と語った。
騒々しい雰囲気を整理したのは、G-DRAGONの情熱的なステージだった。彼は「TOO BAD」をはじめとする新譜『Ubermensch』の収録曲や、「WHO YOU?」や「ONE OF A KIND」など、既存曲を合わせて舞台を圧倒した。
「CROOKED」では客席の前に降りた後、観客の口にマイクを当ててサビを歌わせ、反響を誘導した。席に座って公演を観覧していた観客が、G-DRAGONに向かって押し寄せ、変わらぬ彼の人気を伺うことができた。
ステージの間で、ファンと心置きなくコミュニケーションを図る姿も見せた。
彼は哲学者ニーチェの「超人」の概念を表現した新譜『Ubermensch』について、「ニーチェに哲学が出てきて難しく感じるが、カッコつけただけで、大したことはない。実は、ただ一生懸命続けようという意味だ」と語り、笑いを誘った。
サプライズゲストと共にしたステージも目を引いた。2NE1のCLはG-DRAGONと「The Leaders」を歌い、非の打ち所がないタッグを誇った。
「Heartbreaker」のステージには、最近SNS上で話題を呼んだビートボクサーのWINGが登場した。WINGが口でドンドンと鳴るベース音を出すと、G-DRAGONは、即席でビートボックスを載せながら応えた。
洗練されたスタイルで有名なG-DRAGONらしく、衣装もまた見どころだった。「THAT XX」でのステージでは、ノースリーブの上に翼がついた黒いジャケットをはおった。「TOO BAD」では、空色のスーツ姿で、片膝をついた姿勢でリズムに乗ってステージを楽しんだ。
公演が終盤に入るとG-DRAGONは、「DRAMA」、「THIS LOVE」、「Untitled」で力強い声を届けた。
彼は、より多くの観客に会えなかった心残りを表し、また別の舞台でファンと会うと明かした。BIGBANGのデビュー20周年を迎える来年には、グループ全員が共にするステージを用意すると宣言した。
G-DRAGONは、「来年、僕たち兄弟は20歳を迎える。まだ幼い」とし、「 “未成年者”なので、まだ一緒にはできないかもしれないが、20歳になれば成人式をするだろう」と述べた。
「(BIGBANGの)メンバーたちは皆、各自のポジションのどこかで輝いているが、今日だけは僕が一番輝いているようだ。メンバーに自慢することができた」
同日のコンサート会場は、激しい風の中でも、G-DRAGONのステージを期待するファンでにぎわった。王冠の模様のBIGBANGのペンライトと花の模様のG-DRAGONのペンライトを両手に持ったファンも目立った。
妹と一緒に公演会場を訪れたファンは、「高校3年の時に、初めてBIGBANGのコンサートを見た。久しぶりにコンサートを観覧する」とし、「G-DRAGONはいつもトレンドを導く歌手という点で、ステキだと思う」と語った。
29日から30日の高陽公演で2日間、計6万人の観客を集め、ワールドツアーの幕を上げたG-DRAGONは、5月の東京を皮切りに、フィリピンのブラカン、インドネシアのジャカルタ、香港など7か国8都市を訪れる。