テ・ジナ、「心配事を払いのける気持ちで歌った」
2025年03月26日

「われわれが酒を一杯飲みながら、心の中にある悩みをすべて払い落とそうという気持ちで、歌詞を書いて歌った」
歌手テ・ジナが23日、新曲「Let's have a drink,my friend」を出し、歌謡界に戻ってきた。
「Let's have a drink,my friend」は、迫力のあるリズムと激情的なブラスの演奏が際立つ楽曲で、長年の友人に会いに行くときめきと公憤が、躍動感を持って表現された。テ・ジナが、情感のある歌詞を書き、息子の歌手Eruが作曲した。
テ・ジナは25日に行われたインタビューで、「昔、韓国がセマウル運動を盛んに行っていた時も、多くの方が“眞露焼酎”のようなものを一杯ずつ飲んで力を出し、畑を耕して堤防を積んで洪水を防いだ」とし、「今、韓国の経済がとんでもなく厳しく、寝て起きたら小商工人業者の数か所が廃業している状況だ。お酒を飲みながら、頑張ろうという意味で歌った」と述べた。
彼はこの曲で、「友よ、今日は気楽に一杯飲んで、すべてのことを振り払おう/友よ、今日は楽しく走ろう/よっしゃ、とてもいいね」と耳に心地よいメッセージで、リスナーを励ましてくれる。
テ・ジナは特有のハスキーな声とシャウト唱法で、楽曲を盛り上げた。
彼は、「私が、もともとシャウト唱法を好んで使う」とし、(シャウト唱法で)まるで酒を一杯飲んで、『友よー、キャー』という姿を表現した。われわれ現代人のつらさと悲しみ、そして悲しい気持ちをすべて払いのけ、勇気を持とうとする意味の楽曲だ」と説明した。
それと共に、「思ったより多くの方が今回の楽曲を好きなようでうれしい」と語り笑った。
楽曲のテーマが“友人”であるため、先月7日に亡くなった歌手のソン・デグァンさんが頭に思い浮かばざるをえない。ソン・デグァンさんは、テ・ジナより先にデビューした先輩歌手だったが、2人は「トロット四大天皇」と一緒に呼ばれ、強力なライバル構図を形成した。
実際には、親しい間柄だったソン・デグァンさんとテ・ジナは、たびたびテレビのバラエティー番組と音楽の舞台に共に出演してトーク力を誇り、「ライバルコンサート」という名前の合同公演も繰り広げた。
テ・ジナは「(ソン)デグァン兄さんが生きていた時は、歌の歌詞のように通り過ぎながら、『おい、お酒を一杯飲もう』とワイン1本を開けて1杯ずつ飲んだりもした」とし、「(ソン・デグァンさんは)特に明太子パスタが好きで、それを食べながら子どもや家の話もした」と振り返った。
それと共に、「(ソン)デグァン兄さんが今もたびたび思い出される」と切なく思った。
テ・ジナは来月の第1週から各種テレビの音楽番組に出演し、活発に活動を繰り広げる予定だ。