映画『ストリーミング』主演のカン・ハヌル、「目立ちたがり屋にうぬぼれがあふれる非好感キャラクター」
2025年03月19日

俳優のカン・ハヌルは、これまで正しく堅実でありながらも、純粋な青年の役を主にこなした。
映画界と放送界の関係者たちが伝える美談のおかげで、彼の普段のイメージもまた作品の中とは大きく変わらない。
しかし、21日に公開される映画『ストリーミング(原題:스트리밍)』では、180度異なるカン・ハヌルの姿を見ることができる。彼はこの作品で、連続殺人事件の真実を追跡するインターネット配信者のウサン役を務めた。
ウサンは、イヤリングやタトゥー、スリーピースのスーツなどで着飾るのが好きで、自己愛に満ちた見栄っ張りな人物。警察試験は落ちているのに、警察が解決できない事件を解決できるのは自分だけだと信じるナルシストだ。
「『僕はこんなにも立派な人だ』ということを見せて、観客のひんしゅくを買うキャラクターとして映るようにした。簡単に言うとウサンは、“目立ちたがり屋”だ。そのためファッションや話し方も、過剰に表現した。他人に自慢するのが好きで、自信を超えて、うぬぼれがあふれる人物だ」
18日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったカン・ハヌルは、「実際の僕の姿と似ている点がひとつもない」と、ウサンを紹介した。
ウサンのキャラクターを作ったのは、カン・ハヌルだった。もともとシナリオでは、「どこにでもいそうな人」として描写されていたという。カン・ハヌルが自分だけのウサンを作り上げ、チョ・ジャンホ監督に見せた。チョ監督も納得し、今のバージョンのウサンが誕生したという。
彼は、「行動よりは言葉が先立ち、飾ることは好きだが内実はない、僕が一番近づきたくない部類の人だ」と笑った。
その一方で、「演技する時、キャラクターに対する共感や理解が必要だと思う。ウサンに共感はできなかったが、十分に理解はでき、シナリオ通りに動くことができた」と説明した。
カン・ハヌルはこの映画で、イメージ変身だけでなく、作品全体を1人でけん引していく“ワントップ”主演にも挑戦した。『ストリーミング』のランニングタイム(91分)の90%以上に登場し、試写会後、カン・;ハヌルの“ワンマンショー”という評価があふれた。
実際のインターネット放送を見せるような演出のゆえ、セリフの量もかなり多い。10分近く編集なしに場面をまるごと消化するワンテイクシーンもある。
カン・ハヌルは、「普通、映画のシナリオは、1ページにセリフが3、4行、多くても5行だが、『ストリーミング』は、1ページ全体が僕のセリフだった」とし、「映画で演劇のような演技ができるという点が、むしろ新鮮で面白く感じられた」と振り返った。
「映画やドラマはスパンが短い。シーンを切って、いろいろなシーンを撮る。でも、今回の作品は、いったんカメラが回り始めると、終わるまで変えることができず、大きな挑戦だった。最初は正直、このたくさんのセリフをどうやって覚えればいいのか心配だったが、演劇をやっていた時代を思い出して、面白かった」
彼は、自然なネット配信者の感じを生かすために、犯罪ものを扱うYouTuberのキム・ウォンやディーバ・ジェシカの放送を見ながら勉強したりもした。しかし、普段は家で携帯電話も放置したまま、ゲームや科学、旅行関連のチャンネルを見て過ごすという。
カン・ハヌルは、18年間俳優としてロングランできる秘訣に、「仕事と生活の徹底した分離」を挙げた。キム・ハヌル(カン・ハヌルの本名)の時の自分と、カン・ハヌルである時の自分を引き離したおかげで、より懸命に働く原動力が生まれると述べた。
彼は、「もともと、関心の中心に入るのが好きではなく、人前に立っていることに耐えられない性格だ」とし、「職業と性格の間で、『僕は果たして誰なのか』という悩みをたくさんした」と打ち明けた。
「徐々に、年齢と年次が積み重なり、心の中にキム・ハヌルとカン・ハヌルのスイッチをそれぞれ作れるようになった。働く時はカン・ハヌル、休む時はキム・ハヌルのスイッチを入れる。これがなかったら僕は今頃、完全に倒れていたと思う。完全な僕の幸せを見つけてこそ、俳優としても力を出せると信じている」
