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カン·ハヌル 映画『野党』に出演…「歯ごたえと痛快さを感じてほしい」

2025年03月14日

俳優カン·ハヌルが13日、ソウのMEGABOX COEXで開かれた映画『野党』制作報告会で本作の見どころについて語った。
映画『野党』は麻薬ブローカー野党と野望を持つ検事、麻薬犯罪掃討に全てをかけた刑事が麻薬捜査を巡り絡み合う話を描いた。
カン·ハヌル、ユ·ヘジン、パク·ヘジュンなど実力派俳優陣に野党という変わった素材が加わり、今年上半期の韓国映画の期待作に挙げられる作品だ。『S.I.T. 特命殺人捜査班』(2011)、『ウェディング・キャンペーン』(2005)などを制作したファン·ビョングク監督がメガホンを取った。
野党とは、捜査機関に麻薬関連情報を渡し、金銭的利益を得る一種のブローカーのことだ。スリたちが使っていた隠語が麻薬の世界でブローカーを意味する言葉として使われるようになったという。
カン·ハヌルは、野党の役割を遂行(ブローカーの役割をするという意味)するイ·ガンスを演じた。
彼は「イ·ガンスという人物は合法と不法の境界線で生きていく人物だ」とし「そこまで善良でもなく、そこまで悪辣でもない、その中間地点に関して監督と相談しながら撮影した」と振り返った。
ファン·ビョングク監督は「麻薬の危険性と深刻性を描きながら映画を見る間、息をする暇もなく没頭し、映画が終われば痛快さが残る映画を作りたかった」として「現実的な話を軽快でスピーディーに痛快に伝えた点がポイントだ」と明らかにした。
彼はスピード感のある映画を作るため、俳優たちに“セリフにスピードとリズム感を持たせてほしい”と注文したという。
ファン監督は映画『生き残るための3つの取引』の国選弁護人など多数の作品に助演と端役で出演した俳優でもある。 彼のこのような経歴のおかげか、彼の演技指導が大きく役立ったと俳優たちは口をそろえて話した。
麻薬治療センターに入院した患者や麻薬捜査をする警察に直接会いに行くなど、ファン監督の抜け目ない取材も映画の現実感を高める部分となった。
カン·ハヌルは「監督は、刑事たちがどんな特徴があるのかとても細かく把握していらっしゃった」とし、「アクションシーンだけでなく、どんな場面でも監督と相談することが明確な答えだった」と話した。
検事のク·グァンヒ役で出演するユ·ヘジンも「ある監督は(演技指導の時)抽象的に指示するが、(ファン監督は)具体的に俳優の気持ちを理解し表現してくれて楽だった」と語った。 スピード感があり、抜け目のない取材が溶け込んでいるシナリオは、俳優たちを魅了させたきっかけとなった。
ユ·ヘジンは「野党という素材を初めて使ったことと麻薬裏取引現場を描いたことに対する新鮮さがあった」とし、「ありきたりな映画のようだが、そうではなかった。 新鮮さにすごく惹かれた」と振り返った。
映画『野党』は来月23日に韓国で公開される。

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