テヨン(少女時代)、声で描いた昨日そして今日…ソロ10周年をお祝い
2025年03月10日

「こんなに大きい愛をもらってもいいのかと、時々思う。背も低いし、何もない人なのに。でも、どうせだからこの愛をおいしくいただく」
少女時代のテヨンが、ヒット曲「Four Seasons」を一音一音丁寧力強く歌った。“K-POPの聖地”と呼ばれるソウル・オリンピック公園KSPO DOME(体操競技場)の舞台でテヨンは一人、ライブバンドの演奏に合わせて高音を出し続けた。
彼女は、特別な特殊効果なしに声だけでステージを飾り、ライブバンドの演奏は、躍動感とリズム感を加えた。リズムに合わせて体を軽く動かす彼女に合わせて、場内を埋め尽くした1万人の観客も肩を上下に動かした。
9日、テヨンの単独コンサート「THE TENSE」でのことだ。
テヨンは7日から3日間、今回のコンサートの“時制”という公演名のように、ソロボーカリストとしての過去、現在、未来を忠実に解き明かした。
彼女は、5thミニアルバムの収録曲「Fabulous」で、公演を始めた後、ソロデビュー曲「I」から昨年11月に発売した「Letter To Myself」まで、自身が歩んできた音楽の道のりを繰り広げた。
同日、37回目の誕生日を迎えたテヨンは、「ソロとして活動してから10周年となった。これの記念を兼ねた公演をすることになった」とし、「こんなふうに多くの人と誕生日を楽しむことができるというのは、よい機会だ」と感想を明かした。
彼女は、今回のコンサートでパフォーマンスよりはライブに力を注ぎ、ソロ歌手としての力量を示した。
公演の序盤は、楽しい楽曲で場内の雰囲気を引き上げるのが一般的だが、テヨンは「I」、「Letter To Myself」、「Blue Eyes」など、感性的な楽曲を歌い、観客が自身の声に集中するようにした。
爽快なテヨンのボーカルが、場内に響き渡ると、白い照明が客席の方向にまっすく伸び、まるで彼女の声が視覚的に具現されたようだった。
舞台後ろの大きなLEDは、感覚的な映像を絶えずたたみかけ、観客を沸かせた。
「My Tragedy」のステージでは、印象的なギターの演奏とうねる波の映像が調和し、嵐の中で迷うような雰囲気が演出され、LEDの中の月が影に蝕まれると、観客も息を殺して見守った。
大型の階段、翼、額縁、花など、さまざまな種類のセットと半透明のスクリーン、コンベアベルトなどは、観客の視線をとりこにした。
特に「To. X」や「INVU」など、コンサートのためにバンドバージョンで編曲された多様なヒット曲は、聴く面白さを加えた。
テヨンは、「いつも静かに過ごすのが好きで、家に(一人で)いるほうだが、今回の誕生日は、忘れられない」とし、「皆さんも胸の中によい思い出として残るように。最後まで、楽しんでほしい」と語った。
今回のソウルコンサートは、3日間で3万席が全席ソールドアウトした。観客たちは、「10年、今もなおとても特別な1日」、「テヨン、私たちの10年は君だった」、「キム・テヨンをしてよかった」など、ソロデビュー10周年を祝うピケットを持ってテヨンを応援した。
MAMAMOOのムンビョルやIVEのリズをはじめ、バラエティーで共演しているハンヘやピオなど、同僚芸能人たちが客席で彼女を応援した。
テヨンは、1stのデラックスエディションの収録曲「Curtain Call」や、初ソロアルバムのダブルタイトル曲「U R」をアンコールで公演を締めくくった。
彼女はソウル公演を皮切りに、今月16日に台湾・台北、29日にフィリピン・マニラ、来月12日にインドネシア・ジャカルタ、19日と20日に東京などでアジアツアーを進める。