コスパがいいドラマは可能か?…ドラマ「今日も申し訳ありません」、10分の1の制作費で“実験”
2024年12月25日

1本あたりの制作費が10億ウォンの時代、1億台半ばでもドラマ制作は可能か?
NetflixなどグローバルOTTによる韓国ドラマへの投資や世界的な韓流ドラマブームは、光と共に影も残した。底抜けに急騰したドラマの制作費が代表的な影として挙げられる。
最近話題を集めたドラマの1話あたりの制作費は、10億ウォンを超える。「涙の女王」の場合、制作費は1話あたり35億ウォンにものぼったという。もちろん、制作費をかけたぶんの成功を得られることもあるが、そうではない場合も多い。失敗の危険もある高額な制作費構造は結局、テレビ局とOTTの制作萎縮につながる懸念がある。一部のOTTは制作費の問題で、韓国より制作費が安い日本でドラマを作るという動きがあるというほどだ。
5日に初回放送された「今日も申し訳ありません(原題:오늘도 지송합니다)」は、このような傾向に逆らおうという試みだ。チョン・ソミンやコン・ミンジョン、チャン・ヒリョンやチェ・ダニエル、キム・ムジュンなど、実力派俳優をキャスティングしたが、1話あたりの制作費は1億ウォン台半ばまで減らされた。
ウェブドラマの制作方式を導入し、制作スケジュールを効率化させたためだというのが、KBS Nの説明だ。この会社は、「高費用でドラマ市場が落ちこめば、役者などの業界従事者たちにも打撃となるという点を熟知する出演陣と制作スタッフが意気投合した」と明らかにした。
まず、放送初期の評価は悪くない。「1、2話がNetflixの連続ドラマ視聴順位のトップ10内に入った」とKBS Nは明らかにした。“オジソン”という愛称で呼ばれるこのドラマはKBS JOYチャンネルを通じて、木曜日の9時より放送されている。“コスパのいいドラマ”という新しい試みが視聴者たちの心を射止めるか、見守る必要がありそうだ。