映画『ボゴタ:ラストチャンスの地』主演のソン・ジュンギ、「溶岩のように熱く欲望に満ちたキャラクター」
2024年12月09日
「最近演じた役の中で、一番欲望が煮えたぎるキャラクターだったと思う。最後に行くほど、溶岩のように熱くなる」
キム・ソンジェ監督の映画『ボゴタ:ラストチャンスの地(原題:보고타: 마지막 기회의 땅)』(以下、“ボゴタ”)の主演俳優ソン・ジュンギは最近、ソウル・メガボックスCOEXで開かれた制作報告会で、自身が演じた役柄を“欲望に満ちた人物”と紹介した。
31日に公開されるこの作品は、1997年の国際通貨基金(IMF)の通貨危機直後、コロンビアのボゴタに向かった少年グクヒ(ソン・ジュンギ)が、現地の韓国人社会の実力者スヒョン(イ・ヒジュン)、パク兵長(クォン・ヘヒョ)と出会い巻き起きる出来事を描いた犯罪ものだ。
ソン・ジュンギは、『ボゴタ』について、「生存に関する話だ」とし、「シナリオを見て真っ先に目に入ったのは、韓国人同士の葛藤、それもただの韓国人ではなく、海外で定着して暮らす韓国人同士の葛藤だった」と振り返った。
彼が演じたグクヒは、韓国にまた帰るという夢を抱いて、韓国人社会に属し、犯罪に加担する人物だ。グクヒが、ボゴタに到着し、韓国人社会の主要人物に生まれ変わるまでの描写が出てくるので、ソン・ジュンギは、10代から30代までの顔を見せなければならなかった。
彼は、「グクヒの年齢、彼が直面した状況に合わせて、キャラクターに変化を与えた」とし、「コロンビア人を観察した後、髪を短く切りイヤリングをした」と説明した。
イ・ヒジュンは、韓国人密輸市場のナンバー2であり、通関ブローカーのスヨン役を務めた。ボゴタの密輸事業の核心人物で、手段を選ばずに働くグクヒに目をつけ、危険な提案をする。
イ・ヒジュンは、「コロンビアは、麻薬とキラーがいる、ハリウッド映画でよく出てくる場所だ。(ここで)韓国人が密輸をするという設定が新鮮に感じられた」と、出演オファーを受けた理由を明らかにした。
彼は、「(クエンティン・タランティーノ監督の)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の中のブラッド・ピットを参考に演じた」とし、「ところが現場ではスーパーマリオやフレディ・マーキュリーに似ているとばかり言われた」と笑った。
この作品は、実際にコロンビアのボゴタを背景に撮影された。2020年から約2年半、ロケ撮影を行った。新型コロナウィルス感染症により、撮影の中断と再開が続き、クランクアップが遅れた。
キム監督は、一部で『ボゴタ』が“倉庫映画(撮影が終わってから1年以上上映されなかった映画)”と言われていることに関して、「撮影を終えたあと1年半、後半作業をしていた。5年前に撮られた映画という誤解のせいで心が痛んだ」とし、「寝かせていた映画ではなく、出来立ての映画だ」と強調した。