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K-ドラマ輸出の新しい形…視聴率は関係ない?

2024年07月18日

入試を素材にした空前の大ヒットドラマ「スカイキャッスル」が、日本でリメイクされる。

「あれほどヒットしたのなら輸出されるのは当然だ」と思うかもしれないが、よく見るとドラマの輸出方式が変わってきていることが分かる。

新しい輸出方式として挙げられるドラマに「誘拐の日」がある。

秀作だと好評を博したが、平均視聴率は3%台だった。
ところが、同作品は放送終了から1年もたたないうちにイギリスに輸出され、ヨーロッパ最大の制作会社の1つがリメイクするという。

視聴率とは関係なく作品性が、海外制作会社の目を引いたのだ。

これまでロマンティックコメディに限られていた輸出ジャンルだが、今後はもう少し多様化するようだ。

タイムリープジャンルやゾンビドラマがタイで、スリラーメロが中東で、捜査シリーズがインドでリメイクされるという。

契約形態も進化している。

これまでは全ての版権を売れば終わりだったが、今は共同制作をするまでになった。

「スカイキャッスル」や「誘拐の日」は、現地の制作会社と共に制作される。

こうすれば著作権収益だけでなく、配給と付加事業収益まで享受することができるようになる。ハリウッドの大手制作会社がやってきた方式に一歩近づいたようだ。

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