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映画『ハイジャック』主演のハ・ジョンウ、「視感を与えないように努力し克服するのが今後の課題だ」

2024年06月17日

俳優ハ・ジョンウは、災害のような極限的な状況に陥り奇跡的に危機を脱却するキャラクターというイメージが強い。 崩れたトンネルの中に閉じ込められてしまった自動車運転手(『トンネル 闇に鎖された男』)、中東の武装団体に追われる外交官(『ランサム 非公式作戦』)、百頭山爆発を防ぐための秘密作戦に投入された将校(『白頭山大噴火』)などがそうだ。
そんなハ・ジョンウが、今度は空中でハイジャックされた旅客機の乗務員役を務めた。21日に韓国で公開されるキム・ソンハン監督の『ハイジャック(原題:하이재킹)』でだ。
「災難映画のようなものにこだわっているわけでは決してない。作品を選択するときは、シナリオも重要だが、誰と一緒にするのかも重要だから。もし、私が引き受けたキャラクターが既視感を与えるなら、そんな感じがしないように努力し克服するのが、今後の課題だと思う」
最近、ソウル・三清(サムチョン)洞のあるカフェで会ったハ・ジョンウは、「苦難専門俳優」というイメージがあることに対してこのように述べた。 彼は、「フィルモグラフィーを積み上げると、過去に見せたイメージからどのように抜け出し、よい姿を見せるかという課題に直面する」とし、「俳優として一生抱いていかなければならないことで、ロバート・デ・ニーロやアル・パチーノのような俳優も経験した課題だ」と語った。 それと共に、「新しい物語を求めるのもいい方法だと思う」と付け加えた。
『ハイジャック』は、1971年に発生した大韓航空旅客機拉北未遂事件を映画的想像で再構成した作品だ。 韓国での生活に挫折し、越北を夢見る20代の青年ヨンデ(ヨ・ジング)が、飛行中の旅客機で自家製爆弾を爆発させて混乱に陥れ、機長を脅して北朝鮮に渡ることを要求しながら、緊張感が急速に高まる。ハ・ジョンウは旅客機の副機長テインを演じた。 彼は、「作品が流れていく速度や叙事面で人物よりは、事件の比重がはるかに大きな作品だ」とし、「人物を表現する空間が少ないため、淡々と進んでいるように見える可能性もあるが、作品の速度と力が確実にあるので、その流れに任せた」と振り返った。
ほとんどの撮影が、昔国内線の旅客機として運用されたF-27航空機を具現したセットで、約3か月間行われた。 50人を超える乗客全員を俳優で固め、機内で起こるすべての動きに躍動感を加えた。このなかには、劇団を代表するようなベテラン俳優も多かったという。 「リハーサルをしても60人に近い人員が一気に動くので、他の作品より大変だった。朝8時にリハーサルをする予定でも、早朝5時にセット場に来て待つ方もいた。そんな時、尊敬の念すら湧いた。下手な演技することはできないという雰囲気だった」
大先輩の俳優たちの前で主演俳優として話を引っ張っていかなければならなかったハ・ジョンウは、「毎日のリハーサルが、演技のテストのような感じだった」と笑った。 旅客機の揺れのような動きは、旅客機のセットを丸ごとジンバル装置の上に乗せ、実際に動かすことで具現化した。ハ・ジョンウは、「ずっと揺れるセットで一日10時間近く撮影するのが大変だった」とし、「少しめまいがしたりもした」と打ち明けた。
『ハイジャック』でハ・ジョンウは、主演俳優として演技だけでなく、キャスティングにも深く関与した。 作品の緊張感を高める核心キャラクターであるヨンデ役を誰に任せるか、苦心を重ねていた時、ヨ・ジングを推したのもハ・ジョンウだった。ヨ・ジングに自らヨンデ役をオファーしたりもした。 ハ・ジョンウは、「映画『1987、ある闘いの真実』でパク・ジュンチョル烈士を演じたヨ・ジングのまなざしの演技を忘れられなかった」と、ヨ・ジングの演技力に対する信頼を見せた。
ハ・ジョンウは、『ハイジャック』について、「懸念していた部分もあったが、編集を経て満足している」と、観客たちのよい反応を期待した。
俳優のファン・ボラが最近、息子を出産したことで、ハ・ジョンウは甥っ子ができた。ファン・ボラは、2022年に所属事務所のWALKHOUSECOMPANYのキム・ヨンフン代表と結婚した。キム代表は、ハ・ジョンウの弟だ。 伯父になった気分はどうかという質問に、ハ・ジョンウは、「私ももう結婚して子供を産まなければならないと思った。50歳になる前にはしなければならない」と笑った。

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