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リュ・スンワン監督、19年ぶりにカンヌへ…映画『ベテラン2』で「第77回カンヌ国際映画祭」に招待

2024年04月12日

リュ・スンワン監督が、『ベテラン2(原題:베테랑 2)』で19年ぶりにカンヌ国際映画祭の舞台を踏む。
カンヌ映画祭の執行委員会は11日(現地時間)、記者会見を開き、『ベテラン2』を来月開幕される「第77回カンヌ映画祭」のミッドナイト・スクリーニング部門に招待したと明らかにした。
この作品は、リュ監督の千万映画『ベテラン』(2015)の続編で、より熟練されたソ・ドチョル刑事(ファン・ジョンミン)と強力犯罪捜査隊に迫った新しい危機を描いた犯罪アクションものだ。ファン・ジョンミン、オ・ダルス、チャン・ユンジュ、オ・デファン、キム・シフなどシリーズ1に出た俳優陣がそのまま出演し、チョン・ヘインが末っ子刑事として新たに合流する。
リュ監督がカンヌ映画祭から招待状を受け取るのは、2005年の『クライング・フィスト』以来だ。彼は当時、この映画で国際批評家協会賞を受賞した。
ファン・ジョンミンは『甘い人生』(2005)、『哭声/コクソン』(2016)、『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018)に続いて4度目のカンヌ映画祭となる。
『ベテラン2』が招待されたミッドナイト・スクリーニング部門は、カンヌ映画祭が作品性と大衆性を兼ね備えたジャンル映画を紹介する非コンペティション部門だ。この部門を通じて、2014年の『ポイントブランク 標的にされた男』から昨年の『脱出:PROJECT SILENCE(原題:탈출: 프로젝트 사일런스)』まで、さまざまな韓国映画が上映された。
今回のカンヌ映画祭でコンペティション部門に進出した韓国作品はない。
カンヌ映画祭は、2000年にイム・グォンテク監督の『春香伝』をはじめ、ほぼ2年に1度ずつ韓国映画をコンペティション部門に招待してきたが、昨年に続いて今年も韓国作品はコンペティション部門に名を連ねることができなかった。
来年1月に公開されるポン・ジュノ監督の映画『Mickey 17(英題)』が、コンペティション部門に招待されるのではという展望が出たりもしたが、公開日が8か月先ということで招待は難しかったようだ。
オ・スンウク監督が演出し、チョン・ドヨンが主演した『リボルバー(原題:리볼버)』も候補に挙がるという推測があったが、ノミネートには至らなかった。
ただ、カンヌ映画祭は招待作の公式発表後も追加で数作品を招待するケースがあるため、韓国映画のコンペティション部門進出の可能性がまったくないわけではない。
執行委員会は追って監督週間、批評家週間など他の部門の招待作を発表する予定だ。
今年の映画祭は来月14日から25日まで、フランス・カンヌで開かれる。

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