ホン・サンス監督、「第74回ベルリン映画祭」で2度目の審査委員大賞を受賞
2024年02月27日
ホン・サンス監督が新作『旅行者の必要(原題:여행자의 필요)』で、「第74回ベルリン映画祭」の審査委員大賞を受賞した。
ベルリン映画祭のコンペティション部門の審査委員団は、現地時間24日夜、メイン会場のベルリナーレ・パラストでホン監督の『旅行者の必要』に銀熊賞審査員大賞を授与した。
ホン監督は2022年にも『小説家の映画』で銀熊賞審査委員大賞を受賞した。銀熊賞審査員大賞は、最優秀作品賞である黄金熊賞に続き“2位”に該当する。
ホン監督は同日の受賞で、ベルリン映画祭のコンペティション部門に7度進出し、部門別作品賞である銀熊賞だけで全5回受賞する記録を立てた。
ホン監督は受賞台に立ち、「審査委員団に感謝する。私の映画を通して何を見たかは分からない。気になる」と感想を明かし、笑いを誘った。
彼は観客席にいるカルロ・シャトリアン芸術監督について、「彼が私をたくさん招待してくれた。私の映画に共感してくれたことに感謝する」と述べた。
ホン監督の31作目の長編である『旅行者の必要』は、フランスから来たというイリス(イザベル・ユペール)が、韓国でイソン(キム・スンユン)とウォンジュ(イ・ヘヨン)にフランス語を教え、マッコリを飲む話だ。
カンヌ映画祭の女優主演賞を2度受賞したフランス俳優のイザベル・ユペールが『3人のアンヌ』(2012)、『クレアのカメラ』(2018)に続き、ホン監督とタッグを組んだ。ホン監督の恋人で俳優のキム・ミニが製作室長として参加した。
2008年に『アバンチュールはパリ』でベルリン映画祭のコンペティション部門に初めて招待されたホン監督は、2017年の『夜の浜辺でひとり』(銀熊賞主演女優賞、キム・ミニ)、2020年の『逃げた女』(銀熊賞監督賞)、2021年には『イントロダクション』(銀熊賞脚本賞)で受賞した。2022年には『小説家の映画』で銀熊賞審査委員大賞を受賞した。