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映画『チョン博士』主演のカン・ドンウォン、「もうおじさんみたい…40代の役に自信がある」

2023年09月22日

27日に韓国で公開されるキム・ソンシク監督の映画『チョン博士退魔研究所:ソルギョンの秘密(原題:천박사 퇴마연구소: 설경의 비밀)』(以下、チョン博士)は、カン・ドンウォンで始まりカン・ドンウォンで終わる作品だといっても過言ではない。

図々しい詐欺師の面貌から始まり、悪鬼を退ける退魔師の姿まで、カン・ドンウォンのすべての魅力がこの映画に盛り込まれた。特に長い手足を使って披露する剣術アクションは女性の観客の心をとりこにするのに十分だと思われる。

キム監督は最近開かれた記者懇談会で、「カン・ドンウォンという偉大な被写体を盛り込まなければならない自分の器が小さすぎる」と述べたりもした。

しかし21日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったカン・ドンウォンは映画を観た後、「今は(顔に)歳月がにじみ出てよかった」とし、「おじさんのような感じもあった」と述べた。

「俳優が(スクリーンに)顔がよく映るといい(笑)。でも今は40代の役も上手にできると思った。以前には実際の年より少し若く見えると思っていたが、今は僕も年のように見えて、むしろいい。かなり成熟していた」

彼は映画で偽の退魔意識で詐欺をはたらいて金を稼ぎ、本当の幽霊が聞こえた子どもに合い変化を経験するチョン博士の役を演じた。チョン博士は自由自在に人の体に憑依するボムチョン(ホ・ジュノ)を追いかけ、本当の退魔師に成長する。これまでカン・ドンウォンが披露した『華麗なるリベンジ』(2016)や『チョン・ウチ 時空道士』(2009)の中のキャラクターと似た面がある。

「チョン博士は『華麗なるリベンジ』のチウォン役と『チョン・ウチ 時空道士』のウチ役の中間くらいにいるキャラクター。チョン博士を演じながら2つのキャラクターと重なって見えないようできるだけ話し方を変えようと努力した。シーンを撮ってから少し似て見えたら、『これはチョン・ウチみたいだけど?もう一回やります』といいながら再撮影したりもした。たくさん観てきたキャラクターとは感じられないようにと願った」

『チョン博士』はカン・ドンウォンが少女に込められた悪霊を追う悪魔司祭を演じた『プリースト 悪魔を葬る者』(2015)とも一見設定が似ている。

カン・ドンウォンは「普段からオカルトジャンルに関心が多く、観るのも好きだ」としながらも「『チョン博士』にはホラー、アクション、コメディーまですべて含まれた」と紹介した。

「巫俗信仰という素材が韓国的でありながらも斬新。ストーリーも新鮮で最近の時代にふさわしい映画だと思う。この映画は本当に面白さだけを考えて作った映画なので、観客たちが少なくとも退屈ではないと思う。軽くて簡単に観ることができると思う」

『チョン博士』はコメディーで始まり、次第にホラー、ミステリー、冒険、アクションに拡大する。幽霊を見る目を持つ依頼人のユギョン(イ・ソム)をはじめに、チョン博士の同僚インペ(パク・ドンフィ)、彼らを助けるファン社長(キム・ジョンス)やボムチョン一味が出てくるが、劇の中心の話はカン・ドンウォンがワントップで導いていく。

彼は「ストーリーを一人で引っ張っていく作品ではいつも負担が伴うが、映画をたくさん撮ったので以前よりは緩急調節がうまくできるようになった」と自信を示した。

しかし今回の秋夕(チュソク、中秋節)の連休、キム・ジウン監督の『クモの巣(原題:거미집)』、カン・ジェギュ監督の『1947 ボストン(原題:1947 보스톤)』、ナム・デジュン監督の『30日(原題:30일)』などの競争作が多いだけにヒットに対する緊張感はあると述べた。

カン・ドンウォンは「うまくいかないといけないのに…」としながら、「ずっと前売り率をチェックしている」と笑った。『チョン博士』は他の作品を抜いて前売り率1位を守っている。

2003年にテレビドラマでデビューしたカン・ドンウォンは、今年で俳優生活20周年を迎えた。

これまで主に映画、特にジャンル物でファンに会ってきたが、彼は「いつもドラマにも開かれている」とし、「よいシナリオにさえ出会えればメロジャンルも挑戦してみたい」と述べた。

「以前から僕の目標はどんなキャラクターでもこなせる俳優になるということだった。今、そんな俳優になっていく過程にあると考える。もちろん足りない点は多いが、20年以上やってみると、いっそう自由になる感じ。どんなつらいシーンを撮っても緊張せず、こうもああも表現してみる。最近は何をしても楽しい」

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