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新人ガールズグループaespa、なぜ“アバター”という選択をしたのか?

2021年01月22日

新人ガールズグループaespa、なぜ“アバター”という選択をしたのか?
現実世界と仮想世界の境界を超越したと人気を集めるSM Entertainmentの新人ガールズグループaespa。現実世界のメンバー4人と共存する彼女たちのアバターメンバー。
昨年11月にデビューしたばかりのアイドルグループであるが、そんなコンセプトが話題を集めている。韓国のK-POP産業はどのように仮想アイドルまで誕生させることになったのか。
サイバー歌手ADAM(アダム)から、初音ミク、K/DA(ケーディーエー)、そしてaespaまで、その歴史を探ってみた。
SM Entertainmentのイ・スマン代表総括プロデューサーは、「未来はセレブリティとロボットの世界になると確信している」としながら、「未来のエンターテイメントのスタートを切る“SMCU(SM CULTURE UNIVERSE)プロジェクト”として新人ガールズグループaespaを披露する」と宣言し、彼女たちはデビューした。
1998年に韓国で初めて登場したサイバー歌手ADAMがいた。「身長178cm、体重68kg、血液型O型」という設定とともに優れた歌唱力も兼ね備え、高い人気を博していた。
サイバー歌手と言うだけあり、3D映像に実際の歌手(OSTなどで知られるZero)のボーカルを吹き込むレベルであったが、当時の技術としては制作費が必要となり、いつの間にか企画は立ち消えてしまった。
2007年には初音ミクが現れた。ADAMのようにリアルな人間によるボーカルではなく、ボーカロイドという音声データを基に合成した技術を活用したのだ。
楽器のように声を操るキャラクターたちの中で初音ミクは人気となり、そんな技術の発展とともにさらにワンランク進化した仮想アイドルが出現した。2018年から活動をしているロールプレイングゲームのキャラクターで構成した4人組ガールズグループK/DAだ。
K/DAは基本的にはゲームキャラクターではあるが、実際の人間とシンクロできる方法が採用された。人間の動きに合わせた“モーションキャプチャー”を通じて身長や振り付けを仮想キャラクターに登載させ、仮想現実(AR)を活用してリアルは公演会場でパフォーマンスを具現化させた。
SMの新人ガールズグループaespaはその延長線上にある。仮想アイドルの強みには「ファンダムを基盤にした豊かなコンテンツ」にある。単純な楽曲リリースや公演に限らず、アイドルを世に出すためのキャラクターを設定することが成功への大事なカギである。
彼女たちと同事務所のEXOのデビュー当時も、メンバーたちが瞬間移動などファンタジーの世界から訪れたような超能力を持っているという設定で話題を集めた。
関心のない者から見たら奇想天外な話だが、ファンたちからは“EXOの世界観”を基に二次制作物やグッズなどのファンアートが生まれるなど、彼らの活躍に繋がることになった。そのため仮想空間、仮想キャラクターを重要視するaespaには、さらに自由なコンテンツの活用が可能だ。
もう一つの強みは経済的な緩和が挙げられる。アイドル育成には莫大な費用がかかる。長期間におよぶ練習生活、ダイエットや語学教育など膨大なトレーニングが必要だ。しかし仮想アイドルはこれをすべて省くことができる。年も取らなく、スキャンダルさえなくなるというわけだ。
そんな長所を興味深いというファンからの反応と、まだ新しいコンセプトになじみが薄く戸惑いを見せる大衆たちの間でデビューしたaespa。今後どのような活動を繰り広げるのか期待が寄せられている。

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