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“チャレンジキャンペーン”や新曲先行公開など…「TikTok」でのPR合戦に盛り上がるK-POP業界

2020年06月29日

最近アイドル歌手の新曲プロモーションで動画共有プラットフォームの「TikTok」が主なPR手段として定着している。
アルバムの正式な発売日に先立ち、新曲の一部の先行公開や歌に合わせてダンスをしたり、さらに歌詞に関する内容を盛り込んだ動画をアップするその名も“チャレンジキャンペーン”を行っている。
今年2月、ボーイズグループBTS(防弾少年団)が4thアルバムのタイトル曲「ON」の30秒間を先行公開して話題性を高めた後、トップアイドルグループが相次いで「TikTok」に新曲を先行公開している。
TWICEやSEVENTEENがアルバム発売の前日にタイトル曲の一部を公開。
さらに新人ガールズグループのWeeeklyは、正式発売の5日前となる今月25日に早々デビュー曲を知らせた。
またWonder Girls出身のソンミも29日リリースの新曲「pporappippam」のサビの一部を今月24日に公開。
新曲の先行公開とともに“チャレンジ”も一緒に行われる。
先行公開を行わなくても多くの歌手が“チャレンジ”を始め、いつの間にか“新曲からチャレンジへ”が公式のように定着している。
上半期のジコ(Block B)による“Any songチャレンジ”ブーム以後、BTSやTWICE、SEVENTEEN、MONSTA X、ベクヒョン(EXO)、ジェア(Brown Eyed Girls)、ヨンタク、宇宙少女、NATUREなど最近カムバックしたり、カムバックを控えたグループは皆、“チャレンジ”を試みている。
「Any song」が“チャレンジ”のブームに乗り、長きにわたり音源チャートで1位をキープするなど、このような傾向は予見された。
ニュースや音源サイト、MVなどこれまであったコンテンツとプラットフォームだけでは、新曲のPRに限界があるだけに「TikTok」を通じてヒットに力を入れようとしているのだ。
ある芸能事務所の関係者は「カムバック関連の記事を拡散させることがなかなか通用しない時代に、『TikTok』はこれまでになかった新鮮なPRのプラットフォームだ」と説明。
さらに「アイドルグループに関心が高い10代から20代が主に使用している上、“ショートフォーム(短い分量の映像)”コンテンツにより多くのユーザーの集中力も高く、皆「TikTok」に殺到している」と分析した。
韓国のみならず、全世界のK-POPファンに楽曲やグループを知らせることができるという点も多くの歌手が「TikTok」に熱を上げる理由だ。
「TikTok」は中国で3億人、インドで1億人、アメリカで4000万人、日本で900万人ほどのユーザーを確保している。
また別の芸能事務所の関係者は「グローバル市場を狙う韓国音楽産業界が活用するのに『TikTok』はうってつけだ。世界のK-POPファンが遊ぶことができる空間を『TikTok』が提供してくれるというわけだ」と述べた。
しかし「TikTok」を利用したPRが音楽界に望ましい影響だけを及ぼすわけではないという見方も少なくない。
特に新曲のたびに殺到する“チャレンジ”の場合、音楽消費者たちがすぐに飽きかねないという懸念もある。
大衆文化評論家のチョン・ミンジェ氏は「『TikTok』のチャレンジでマーケティングを行うこと自体には何とも言えないが、引き続きチャレンジが多く生じると大衆がチャレンジというコンテンツそのものに飽きかねない」と指摘。
“チャレンジ”に合わせて“TikTokスタイルの楽曲”が次々に登場し、音楽がすべて似てくるという問題も提起される。
「TikTokチャレンジ」で人気を集めた音楽の大部分は、覚えるのが簡単でインパクトのあるサビがあるのが特徴だ。
最近、アメリカでビルボードメインシングルチャート「HOT100」のトップを記録したミーガン・ジー・スタリオンの「Savage」やドージャ・キャットの「Say So」のような楽曲が例として挙げられる。
チョン氏は「韓国ではまだそのような事例がないが、ラッパーのドレイクなどの“チャレンジ”で楽しんだヒップホップ歌手が『TikTokチャレンジ』で流行するような楽曲をリリースする場合が多い。チャレンジだけを狙った楽曲が出るようになれば、大衆音楽が質的に落ちかねない」と予想した。

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