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「一人立ち」した赤頬思春期…「私というジャンルをお見せしたい」

2020年05月14日

シンガーソングライターの赤頬思春期(アン・ジヨン)の声は、暖かい春の陽気に似ている。独特ながらも愛らしい、普遍の魅力を持った赤頬思春期特有の音楽は、リリースの度に人々を魅了し、音源チャートを席巻する。
しかし13日、ニューミニアルバム「思春期集Ⅱ花を見た蝶(原題:사춘기집Ⅱ꽃 본 나비)」を引っさげオンラインショーケースに登場した赤頬思春期の姿には、どことなく緊張した様子が漂った。デュオからソロになったためだろうか。 今回のアルバムは、ウ・ジユンが脱退し、アン・ジヨン1人体制に変わってから初めてリリースするアルバムだ。
赤頬思春期は「正直、4年間ずっと一緒にやってきた友人がいないので、プレッシャーも多く、緊張や心配もあるが、最善を尽くして良い姿を今後もお見せしていきたい」と「一人立ち」する心境を明かした。
彼女は「ぽっかりと穴が開いたようで、(ウ・ジユンの)存在の大きさを感じるが、自分の役割をしっかりと果たしながら、その穴を埋めていこうと思う」と力を込めて述べた。
この日の午後6時にリリースされた「思春期集Ⅱ花を見た蝶」は、昨年4月にリリースされた「思春期家Ⅰ花の気配」の後続アルバムだ。赤頬思春期は「最初から連作を考えて作ったアルバム」とし「良い音楽でファンの方々に応えるのが、第一だと思って、多くの感情を込めた。この感情をファンの方々が余すところなく受け止め、共感や慰めになったら嬉しい」と説明した。
「(アルバムを準備しながら)とても多くの感情を感じた」という言葉のように、赤頬思春期が自ら作詞・作曲した5つのトラックは、明るく愛らしい楽曲だけでなく、感情の深さを感じることができる楽曲まで、様々な楽曲で彩られている。
ダブルタイトル曲の1つである「Hug」は「風がふ~」というサビが印象的で、赤頬思春期のふわふわとした暖かい声色を、そばで聞いているかのようだ。
「心地よい風がふ〜っと吹けば/私の心もふ〜君に会いたい/走って行くね/ぽかぽかして気持ちいい君の胸に」(「Hug」より)
彼女は「家族、友人、恋人たちが互いにハグする時、2人の温かさが倍になって感じられるが、その暖かさを伝えにいく姿を愛らしく表現した」と説明した。
また、もう一つのタイトル曲であり、今月7日に先行公開された「蝶と猫(原題:나비와 고양이)」ではEXOのベクヒョンがフィーチャリングして話題となった。赤頬思春期とベクヒョンの柔らかい声色が自然と混ざり合うこの曲は、現在も各種音源サイトのトップをキープしている。
赤頬思春期はベクヒョンの参加について「この曲と(ベクヒョンさんの)感性がとてもよく合っていた。作業しながらベクヒョンさんのきれいな歌声をずっと聞くことができて、楽しかった。美しい歌声でご一緒してくださり、感謝している」と述べた。
しかし、4番トラック「Counseling」が始まると、楽曲の雰囲気はがらりと変わる。「辛くても正直に打ち明ける事ができなかった本音」を書き下ろした曲だ。相談を受けるアン・ジヨンの会話を実際に録音し、導入部のナレーションとして使った。
彼女は「良い人になりたかった。私が元気でこそ元気な音楽が作れると思った。気軽に本音を話し、自己啓発の時間を持ったように思う」と説明した。
このように正直に引き出して見せた青春の断面は、最後のトラック「Dandelion」へと続いていき、励ましと慰めのメッセージとなる。同曲は、昨年「Two Five」というタイトルの全国ツアーのソウル公演でファンに一足早く聞かせていた。この未公開曲を今回、正式に収録した。
彼女は「“青春”が私を悩ませる時、しばらく辛くてもタンポポの綿毛が飛んで着地点を決めるように、私ももう一度綺麗に咲きたいという気持ちを込めた曲」と述べた。
これまでジャンルにとらわれず、はっきりとしたカラーを出してきた彼女は「新しいチャレンジをする一方で、“赤頬思春期化”できる私だけのジャンルをお見せしたい」と目標を明かした。
青春をさまざまな角度で歌ってきた赤頬思春期。彼女が考える青春の定義は何だろうか。
「とても美しい瞬間だと思う。“Two Five”コンサートの時、私はこう言った。“世の中をすべて知ることができなくても大丈夫。半分だけ知っていればいいのだ”と。花を見たり、空を見たりしながら流れていく美しい時間を、ゆっくりと少しずつ送っているのだと思う」
彼女の答えは、図のようでもあり、詩のようでもあった。

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