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『寄生虫』出演のパク・ミョンフン、「撮影開始して1年間はSNSもしなかった」

2019年06月12日

※本記事にはネタバレが含まれます。

 

「世に出た感想?隠してきただけあって本当にスッキリしている」

 

映画『寄生虫(原題:기생충)』には存在自体がネタバレになる人物がいる。俳優パク・ミョンフンが演じたパク社長の家の地下バンカーに隠れ住んでいたグンセだ。これまで映画を観ていない観客たちに自身の存在がばれないよう、グンセのように身を隠していたパク・ミョンフンに最近、ソウルの鍾路区(チョンノク)の三清洞(サムチョンドン)のカフェで会った。

 

「まだ世の中に出たのかどうか実感が沸かない。グンセと人間パク・ミョンフンが公開前まで同一線上を歩んできたような感じというか。『寄生虫』の撮影を始めてから12ヵ月の間はSNS活動もやめていた」

 

『寄生虫』がカンヌ国際映画祭に招待されたとき、彼もともにカンヌへ行ったが徹底的に隠れていた。レッドカーペットには立つことができなかった。しかし一緒にリュミエール大劇場で他の俳優たちと映画を観覧した。

 

パク・ミョンフンは「写真に露出されてはいけないので離れた場所から見ていた。残念な気持ちはまったくなかった。2300席を埋め尽くした観客たちが映画を見て好きになってくださり、まるでオペラ・アリアが終わった後の歓声のような感覚だった。他の俳優たちがインタビューをしている時、私はニースを観光したり、おいしいものを食べたりした」と笑みを浮かべる。

 

続けて「グンセについてたくさん考え、ポン・ジュノ監督と話を交わした。本当に平凡な人物から出発した。他人より善良で、それで退職が早まり、残りの退職金で自営業をしたが潰れてしまい、サラ金に手を出すが逃げ出して地下で暮らすようになった。ありふれた人物だが、状況のせいでこのようになってしまった。平凡から出発したから、さらに奇妙になってしまった」と振り返る。

 

パク・ミョンフンはグンセを理解するために撮影現場に1ヵ月先に入り、地下室のセットで時間を過ごした。

 

「何時間も横になっていると、かすかに朦朧とした感じになった。4年以上そこにいたので話し方も遅くなり、誰が何を聞いてもぼんやりと答えるようになるようだろうと思った」

 

彼は「ポン監督は技術的なディテールより心のディテールがもっと素晴らしい」と強調した。ポン監督が今年3月、ごく少数のスタッフだけ参加した上映会へパク・ミョンフンと、肺がんの宣告を受けた彼の父親を招待したのだ。

 

パク・ミョンフンは「私が出演者の中ではこの映画を最初に見た。父が映画マニアなのだが作品を見て『光栄だ』と涙を流した。その後、家族にも内容を明かさなかった」と振り返った。

 

1999年に演劇『CLASS(原題:클래스)』で演技活動を始めたパク・ミョンフンは映画やドラマでは比較的見慣れない顔だ。2017年に独立映画『灰の花(原題:재꽃)』に出演しており、『寄生虫』が彼の商業映画デビュー作だ。彼は「『灰の花』の縁で『寄生虫』にキャスティングされたようだ」と述べた。

 

続けて「ポン監督が『灰の花』を見て『演技がとても良かった』とおっしゃった。その数ヵ月後、私へ『寄生虫』のグンセ役をオファーしてくださった。初めは映画の内容が分からなかったが、グンセは実はとてつもないインパクトがある人物だった。こんな役だとは想像もできなかった」と説明した。

 

映画の中で彼の妻として出演したイ・ジョンウンとは、2005年の演劇『ライアー(原題:라이어)』での共演をきっかけにずっと親しい間柄だ。

 

「イ・ジョンウン先輩はひたむきな方だ。10年以上知っている間柄なので本当の夫婦のような雰囲気が出た気がする。ソン・ガンホ先輩は私が最も尊敬する方だ。今回共演したことが私には奇跡のような出来事」

 

パク・ミョンフンは「今後いろいろな映画作品で多様なキャラクターを通じ、観客たちにご挨拶したい」と願いを語った。

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